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石川県工業試験場 デザイン開発室の方がふくいDXオープンラボの見学に訪れました

 令和5年7月6日(木)に、石川県工業試験場  デザイン開発室の方々が、ふくいDXオープンラボを訪れました。

 

始めに、ふくい産業支援センターおよびふくいDXオープンラボのDX推進の施策について紹介するとともに、石川県工業試験場  デザイン開発室の概要や今後の施策等についてもご説明をいただきました。

 意見交換後は、ふくいDXオープンラボの重点テーマの1つである、先進技術のメタバース(VR)を活用した県内事例をご紹介し、体験いただきました。

1.交通誘導VR(株式会社アルハート:福井市)

 本システムは、福井市で警備業を営む株式会社アルハート(福井市)が共同開発したVR研修システムです。

同社は、道路の交通誘導など法令で義務付けられている研修を、時間や場所の制約がある中で経験者が付いて研修を行うことに課題を感じ、本システムを開発しました。

体験を通じて、時間や場所の制約なく研修を行えること、経験者が付いていなくても一人で研修できること、実際の現場では失敗すると事故になってしまう研修でも、何度でも繰り返して研修できること、といったメリットを感じていただけたようでした。

2.VR結婚披露宴会場(八雲迎賓館:福井市)

 本システムは、福井市で複数の結婚式場を運営するIZUMO GROUPが主体となり、運営する式場の一つである『八雲迎賓館』をVR空間で再現したものです。

 

・披露宴会場の事前見学や打合せの希望が集中する土日は、別の顧客の披露宴当日であることが多く、披露宴会場が空いていない

・普段は遠方にお住まいの顧客が事前に見学したい場合などに、非常に時間や手間がかかる

といった運営の悩みを抱えていたことが、開発のきっかけとなったことなどをご説明しました。

 

また、システムの開発および導入にあたっては、

・実際の披露宴会場を見学した時の雰囲気と遜色がない体験を提供したい

・様々な披露宴会場のパターンを、時間や手間をかけずに顧客にご提案し、多くの顧客のご希望に応えたい

といった思いを込めたシステムとして、実現した事例であることもご説明し、構築するのには概算でどれくらいの費用がかかったのかといったご質問もいただきました。

 今回の見学は、隣接する石川と福井の、県に関連する公的機関同士ということもあり、現在の施策や今後取組む予定の内容、取組みにあたっての方針や考え方などについてお聞きすることができ、大変参考になりました。今回はご見学にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。